「野燗炉」と書いて(のかんろ)と読む。
昔、江戸時代に庶民にも流行った代物で、古くを辿れば平安時代からとの噂もあるが定かではないそう。
そんな野燗炉は簡単に言うと、
「酒の肴を焼いて食い、お燗(日本酒)も温められる日本古来の野遊び道具」ということである。
正面右側で炭を燃やし、五徳の上に網をおけば焼き鳥や魚などを焼くことが出来、もちろんクッカーを置けば鍋も出来る。左側の丸い穴にはお湯を溜めておき、徳利等で熱燗が作れる。軽量のチロリを使うのも手だ。
これで、キャンプ、または家の庭などでも簡単に飲み食いが可能なわけだ。
まさに”男の嗜み”である。
モノの百科事典、サマリーというSNSで骨董品である野燗炉の存在は知っていたけれど、今現在もこのようなプロダクトをしているメーカーが存在するとは知りもしなかった。そんな情報をシャケさんというギアホリックな友達が教えてくれ、即購入したのが今年の1月。店主が関わっている雑誌の連載での紹介がきっかけで、製造元のJIPANGWORKSさんと知り合うことが出来、念願のホームセンターバリカンズでの販売の許可を頂いたという訳だ。
完成形がこの野燗炉参号である。
素材はステンレスで出来ており、壱号のアルミよりも重たいが、耐熱力がずば抜けて良くなっている。
使い方
1、まず、正面向かって右側奥の穴から水を注ぐ。(箱全体に水が行き渡るようにたっぷりと)
2、左側の炉で炭を興す。
3、炭が赤くなってきたら、お燗をつける。
4、焼き物を焼く。
5、食しながら、熱燗を嗜む。
本来はそれぞれ別個に販売しているとても高価な代物である。が、JIPANG WORKSのコンセプト同様に、
日本で昔から使われてきたこの野燗炉という野遊び道具を広め残していきたいという気持ちも大きい。
ギアホリックなシャケさんからのアドバイスで、「ホームセンターにハマりそうな代物を見つけましたよ!」
という情報もとてもありがたく、日本的外遊びのスタイルを確立したい店主的にはとても重要なアイテムであることは間違いない。
ぜひお勧めしたい逸品で有る。
スペック
素材:ステンレス・表面 ステンレス磨き加工
●縦:160mm
●横:310mm
●高さ:90mm
●重量:2.4kg
ホームセンターバリカンズ特別セット
本体24800円
持ち手4990円
炭台座3620円(空気の調節可能)
五徳3870円(裏表で高さを調節できる)
焼き網10枚セット1890円
トング680円(サービス)
38880円(全て税込)
製造元JIPANGWORKS
〒673-0424 兵庫県三木市自由が丘本町3丁目478-3
0794-83-1012
info@nokanro.com
39,600円(税込)